BL 義兄との話 姉さんの葬儀が済んだその夕方、義兄さんと僕は慰め合った。線香の匂いの染みついた義兄さんの身体は、汗で少し冷たかった。 慰めが必要だったのは、もしかすると義兄さんの方だけだったかもしれないし、どちらにも必要はなかったのかもしれない。 ただそうすることが、そのときの僕たちには自然なことだった。 2023.02.22 BL