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夢枕獏・著
秘帖・陰陽師 赤死病の仮面
晴明も博雅も出て来ないお話であり、あとがきを読むまではとてもとまどった。
不気味ではあっても、何かしらの結末を付けるお話が多い中、このラストは消化不良だった。
蘇莫者
蟬丸の過去を新たに書いているのが、興味深かった。
博雅が、自身は知らないうちに敦実親王の心を苦しめていたというのが、博雅らしい。
その他
やはりいつも通りのお話は安心して読めて良い。
晴明と博雅が季節を愛でながら酒を飲んでいる。そんな始まりは、すっと物語に入っていける。