読書感想文

パンドラの匣 感想

新潮文庫版 以下ネタバレあり 「正義と微笑」主人公の、少年期から青年期になるまでの物語。日記形式で書かれています。 挫折を感じるごとに、俳優になろうと思う主人公。兄は小説家を目指しているものの、作品はあまり書けていない様子が見られます。父は...

あだし野に眠るもの

2019年11月29日読了 たぐいまれなる美貌と物腰の柔らかさから、宮中で人気を博している小野篁。彼には冥府の官吏という裏の顔があった。 以下ネタバレ注意 平安時代という設定にもかかわらず、「ミーハー」「トリオ」などのカタカナ語があったりと...

塗り仏の宴 宴の支度・宴の始末

宴の支度 2019年11月20日読了宴の始末 2019年11月28日読了 以下ネタバレを含みます あらすじ 事件らしい事件は一つだけ 読み進めるごとに募る不安感 あらすじ かつて警官として赴任した村が消えた。関口巽は妹尾の紹介で知り合った光...

絡新婦の理

2019年11月9日読了 おそらく三回目の読み返しになるこの本。大まかな流れは覚えていても、「蜘蛛」の正体はすっかり忘れていました。 以下ネタバレを含みます あらすじ 世間を騒がせている目潰し魔を追う木場修太郎は、榎津礼次郎との共通の知人、...

結城光流「まじなう柱に忍び侘べ」

成親・・・! 昌親兄ちゃんキレる! 播磨なども 以下ネタバレを含みます 成親・・・! 前巻であのような状態になった成親兄さん。嘘であって欲しい、何かの策であって欲しいと思っていましたが、やはりあれは現実でした。成親ロス、しばらく治まりそうに...

齋藤孝「超速読力」

超速読とは、速読してコメントをすることです。文章の頭から順に読んでいくのではなく、要点を拾って読み、内容に対して的確なコメントを言う力を付けるというのがこの本のポイントです。情報収集のためには良さそうだと思いましたが、物語を楽しむには向かな...

青柳碧人「浜村渚の計算ノート 9さつめ 恋人達の必勝法」講談社文庫

大好きなシリーズの9さつめ。(通算11巻目) 浜村渚の計算ノート 9さつめ 恋人たちの必勝法 (講談社文庫) 作者: 青柳碧人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/04/16 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 浜村渚...

夏目漱石「吾輩は猫である」角川文庫

開始日:8月25日 読了日:9月15日 途中までの感想 読み終わったの感想 この本を読んで良かったこと 以下ネタバレあり 途中までの感想 以前、別のブログで途中まで読んだ感想を書きました。 背景になっている事柄について知識がないせいなのか、...

読書中「吾輩は猫である」

もう2週間近く読み続けていて、ようやく終わりが見えてきました。 正直に言って、私には面白さがよく分からない本ですが、惰性と見栄で読んでいます。 まず出てくる言葉がいちいち分からない。注釈と本文を行ったり来たりするため筋が分からなくなる。注釈...
小説

北方謙三「水滸伝 一六 馳驟の章」

裏側の戦い 童貫 青蓮寺 結末へ向けて 裏側の戦い 読み終わってから、少し時間が経ってしまい、感想が曖昧になってしまいました。 以下ネタバレあり。 この巻は、兵站や糧道、闇塩の道など、梁山泊を支える裏側の戦いという印象でした。 信頼できる商...